■背景近年、地政学リスクの高まり、経済安全保障政策の進展、そしてAI・量子・宇宙・電磁波といった技術領域の急速な発展を背景に、安全保障環境はこれまでにない複雑性を帯びています。こうした状況下で、防衛省・自衛隊においても新たな技術導入や迅速な意思決定プロセスが求められている一方で、現行の防衛産業構造にはいくつかの大きな課題が存在しています。顧客が限定された市場構造:顧客が防衛省に限定され、需要の多様性・安定性が確保しづらく、事業のスケーラビリティや持続的な製品・事業開発へのインセンティブが弱い参入障壁の高さ:入札制度や防衛特有の知見が必要とされ、新規参入が困難人的・技術的なギャップ:スタートアップや研究機関が持つ先端技術と防衛ニーズが結びつく機会が限られているこのように、防衛領域においては「技術はあるのに届かない」「連携したくても仕組みがない」という双方のミスマッチが続いています。■防衛領域におけるオープンイノベーションハブ「DAIJA」「DAIJA(ダイジャ:Defense Advanced Innovation for Japan)」は、防衛省と民間企業(大手企業、スタートアップ、研究機関など)が安全保障課題の解決とデュアルユースソリューションの創出を共に目指すオープンイノベーションハブです。防衛省・自衛隊が抱える課題と民間企業が有するソリューションのマッチング、さらには具体的なプロジェクトの形成から実証・事業化までを一気通貫で推進することを目指しています。「DAIJA」は、2025年末の本格提供開始に向けて、すでに複数の企業・団体との協議を進めてまいりましたが、この度、防衛産業に関心を持つ企業・団体の皆様の参画募集を開始しました。防衛テックの振興、並びに次世代の防衛産業を共に築いていくべく、多数の参加をお待ちしております。登録の手続きや詳細は下記Webサイトをご覧ください。「DAIJA」Webサイト:https://www.skygate-tech.com/defense/daija