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Day 3:私達が取り組む「めちゃイケクラウド地上局」のコンセプト~SPACETIDE 2020 YEAR-END特集 7 days カウントダウンブログ~

Updated: Dec 4, 2020




こんにちは!スカイゲートテクノロジズでクラウド地上局の開発をやっている、CEOの粟津です。SPACETIDE 2020 YEAR-END特集」の第三回目を投稿します。


今回は、私達が開発に取り組んでいるクラウド地上局について、そのコンセプトの一部をお伝えします。


要約

  • 私達が目指すめちゃイケ地上局とは

  • UXモダナイズ+スケーラビリティという基本を実現する

  • 地上局を、コンピューティング、データベース、ストレージに次ぐサービスへ

めちゃイケてる地上局とは何なのか

私達の目指す所は、将来訪れるであろう、クラウドとデータの世界で活用される宇宙において、めちゃイケてる会計ソフトなみにビジネスを支えられるバックエンドのコアとなる地上局」(通称、めちゃイケてる地上局)です。


もちろん、プロダクトとしては、弊社の顧客にとって喉から手がでるほど欲しい物、使い続けていただけるものを開発するのは、プロダクトカンパニーとして当たり前です。


その前提として「データやクラウドのビジネスとして宇宙利用をしていきたいお客さんにとっての地上側のボトルネックを、如何に排除していくか」というコンセプトがあります。


今回は、このコンセプトをどう追求しようとしているのか、をお伝えします。


(1)UXのモダナイズ

私達が「地上局」と呼ぶそれとは、画像のように大型のパラボラアンテナによって構築された宇宙との通信用システムになります。根本的には、電波を発したり受信したりする無線局です。



無線局は、電波資源有効活用のため、電波法などの法律に基づいて管理され、国際的にも多くの取り決めの下、運用されます。こと人工衛星や宇宙通信については、複雑なプロセスがあります。


また、WiFiのように通信方式が共通化されているわけではないため、無線局同士での通信互換性がない場合も珍しくはありません。


無線局のボトルネックは、このようなリーガル的な課題と通信デバイスのテクニカルな課題に集約されます。無線局を 利用したい顧客にとって見える無線局とは、規制当局とのやり取りであったり、通信上の互換性試験が顧客体験の大半を占めます。


実際に運用状態となると、多くの場合、専門の運用チームが張り付いたり、あるいは外部に運用を委託したりすることになります。


この顧客体験をDXする、つまり「1クリックで出来る」「Webで完結する」「顧客体験を改善する」「運用コストを改善する」といったモダナイズを、我々は愚直に目指しています。ソフトウェアで解決すべき最初の領域です。


(2)スケーラビリティの確保


宇宙とクラウドの世界では、数十から数百の人工衛星を、様々な地域に点在する多数の地上局で運用していくことになります。


どの衛星のデータを、どの地上局で受け取り、どの国の法律に準拠して、どの地域のデータセンターで処理すれば顧客にとって最適なのかは、複雑な課題です。



残念ながら、既存の地上局の多くは、スケールアウトするものではありません。データセンターと異なり、その設備は共通化されておらず、また各顧客のアーキテクチャも多岐にわたるためです。


そこで、私達は「地上局をスケールアウトできるようにする」という野心的な目標に取り組んでいます。


そのマイルストーンは多岐に渡りますが、一例を上げれば、シグナルプロセッシングの抽象度を高めx86上で実現すべきものは実現するワークロードはなるべくコンテナ化してオーケストラレーションする、クラウド側のバーチャルプライベートネットワークと統合できるようにするといったものがあります。


ゴールは、ビジネスに最適なアーキテクチャを実現できる地上局を提供することです。さまざまなテクノロジーを組みわせてゴリゴリ解決する領域だと思っています。


コンピューティング、データベース、ストレージに次ぐサービスへ


今後のビジネスの発展に伴い、宇宙との接続性とデータ処理には、よりこみ入った課題が登場してくると考えています。


例えば、グローバル化したデータビジネスで、ある大陸の地上局で取得したデータをわざわざ本国の大陸のデータセンターに転送し処理するより、近傍のデータセンターで処理したほうが安くて速いケースも出てくるでしょう。


ビジネスによっては、ライセンスの締結でデータの相互利用を行うケースも出てくるでしょう。ビジネスによっては、顧客毎のバックエンドを構築する必要があるかもしれません。


そういったビジネスの中では、クラウドの要素として、コンピューティング、データベース、ストレージに次いで、地上局が重要なサービスになるはずです。




私達のサービスは、多くのIaaS、PaaSと同様に、そのサービスをWeb上でコントロールし、その体験をWebで提供するという意味で、GSaas(Ground Station as a Service、またはGround Segment as a Service)と呼ばれるジャンルに位置します。


しかし、そのコンセプトは、オンプレミスがデータセンターに変わり、やがてより重要なアプリケーション以外がフルマネージドになったのと同様に、「宇宙と地球とのゲートウェイ」の高度なサービス化にあります。その点で、クラウドという文脈が最適と考えています。


そして、かつて重厚長大だった会計処理が、クラウド会計ソフトの登場により、多くのビジネスを支える背骨になったように、市場こそ違えど、宇宙ビジネスの底を支えるクラウド基盤としての地上局を育てたいという思いを感じ取って頂ければと思います。


次回


言うは易しで、実際にこういったコンセプトの無線局サービスを実用的になるレベルまで開発仕切ることは大きな挑戦です。今回は、コンセプトという抽象度の高い話になりましたが、次回は具体的なプロダクトの紹介をします。


(本日の記事を踏まえた)人材募集

弊社では現在、下記のような職種を募集しています。

  1. ソフトウェアエンジニア(React, Next, Python, GCP, AWSが一通り分かる方)

  2. SRE(Private LinkやDirect Connect、コンテナオーケストレーションに詳しい方)

  3. データセンターエンジニア(トラフィックエンジニアリング、HCI、ファシリティに詳しい方)

  4. 信号処理エンジニア(マイクロ波帯におけるMatLab, FPGA経験ある方)

弊社のチャレンジに興味ある方は是非、Contact Formからご連絡を頂けますと幸いです。

折り返しご連絡致します。

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